俳優森山未來(36)北村匠海(23)勝地涼(34)が28日、都内で、映画「アンダードッグ」(武正晴監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

過去の栄光が忘れられず“かませ犬”となった現在もボクシングにしがみつくしかない主人公を中心に、人生から見放された3人の負け犬たちが再起をかけて闘うストーリー。

第33回東京国際映画祭のオープニング作品に選出され、27日に公開した。主演の森山は「武監督と足立さんの脚本の『百円の恋』(14年公開)という作品がすばらしくて。そのチームが再結成するという段階でのオファー。あの世界観の中に飛び込めるのが魅力的だった」と振り返った。

過酷な役作りにも注目が集まったが、森山は「撮影のほぼ1年前から始めた。プロボクサーの方ともマジでスパーリングやらせてもらった」と語った。自身の公演が台湾であった際には、トレーナーを台湾まで呼び寄せてトレーニングに励んだという。

体重を10キロ絞ったという北村は「食事制限とボクシングで落とそうと。サウナスーツ着て10キロ走ったり。他の仕事にはかなり支障がでていました。『野菜しか食べていないでしょ』って言われるくらい声がカスカスだった」と明かした。

映画の内容に絡めて「チャンピオンであること」を問われた勝地は「2つあります。1つはバカになることは誰にも負けない」と話し、「もう1つは森山未來を愛していることは誰にも負けない。10代のころから見ているけどかっこいんですよ~。この映画で『勝地よかったで』って言われたのが一番うれしかった」と森山愛をさく裂させた。武監督も出席した。