6月に女性との不倫スキャンダルが報じられ、同10日から芸能活動を自粛していたお笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建(48)が3日、都内で囲み会見を開いた。

会見終盤に取材陣から「最後に」と言われると一瞬、安堵(あんど)の表情を浮かべた渡部だが、会見でみそぎは済んだという認識かと聞かれると、襟を正そうと慌てる一幕があった。

渡部は「最後に」と取材陣の1人から促されると「本当に、長時間お付き合いいただき、ありがとうございます。コロナ禍の大変な中、感染対策にご協力いただき、お手間をおかけした。一からやり直したい。やってしまったことを反省し、やっていきたい」とあいさつした。

一見、会見が終わるかに見えたが、会見を終えた感想を問う質問が出ると、渡部は「まずは、この会見をしなければいけないと思って、大変遅くなって…良かったということはないですけど…会見が出来たという思いはある」と、一定の満足感をにじませたような発言を口にした。すかさず「みそぎだと思うか?」と突っ込まれると、慌てて「そんな思いはなく、反省をしなければと」と語った。

会見後、帰宅して妻の佐々木希(32)に伝えることは? と聞かれると「改めてこの一連のことを、しっかり謝罪して、生まれ変わった自分のことを、見守って欲しいと伝えたい」と語った。

また会見中に、相方の児嶋一哉(48)が、自粛中に「てんぐになっている」と批判したことについての回答にも、取材陣から疑問の声が出た。「仕事に関しては一生懸命、おごることなくやっていたつもりだけど、プライベートでこういうことをやってばれないと思っていたのは、てんぐだった」と回答したことについて、自覚があったのかという趣旨の質問が出た。

渡部は「てんぐ…もしかして、周りが決めることですから(てんぐだと)感じさせてしまったということは反省しなければいけない」と答えた。その上で「(てんぐになった部分が、自分に)全くなかったと、振り返っては確かに言えませんね。仕事に対して真摯(しんし)にやっていたと申し上げましたけど、てんぐだと周りの人に感じさせていたとしたら訂正します」と、会見中の自らの発言を訂正した。

会見は午後7時に開始予定だったが、所属のプロダクション人力舎関係者の事前説明が入り、2分遅れの同7時2分にスタートし、同8時41分に終了。“フルボッコ会見”は1時間39分に及んだ。