フジテレビの元アナウンス部長の山田祐嗣さんが11月28日に肺がんで亡くなっていたことが5日、分かった。86歳だった。

山田さんは慶大文学部を卒業して、1957年(昭32)にラジオのニッポン放送に入社。59年に開局したフジテレビに出向して、62年に正式に移籍した。64年の東京オリンピック(五輪)、モントリオール五輪、ロサンゼルス五輪やボクシング、プロ野球中継などスポーツアナウンサーとして活躍した。

ソフトな語り口でトーク番組「スター千一夜」の司会なども務めた。プロ野球のヤクルトスワローズが初の日本一になった78年の日本シリーズでは、大杉勝男のホームランの判定を巡って1時間19分の中断があった第7戦の実況中継を務めた。

アナウンス部長を務めて、89年(平元)に定年退職。定年後はフジテレビのグループ会社の共同テレビジョンで、後輩やフリーアナウンサーの指導に当たった。