濱津隆之(39)が主演し、テレビ東京系で1月期に放送された連続ドラマ「絶メシロード」が、スペシャルドラマとして帰ってくる。テレビ東京は7日、同系で21年元日に「絶メシロード 2021年元日スペシャル」(深夜0時半)の放送が決定したと発表した。

「絶メシロード」は、濱津演じるサラリーマン須田民生が1泊2日の車中泊の旅に出て、時代の流れとともに絶滅してしまうかもしれない絶品メシ“絶メシ”を食べるグルメドラマ。ごく普通のサラリーマンの民生が「誰にも迷惑をかけずにひとりの時間を楽しむ」ために始めた車中泊の旅を通じて、日本各地の絶やしたくない“絶メシ”との出会いを描いた。民生の姿は多くの共感を呼び、昨今の車中泊、ソロキャンプ…そして“絶メシ”ブームを盛り上げた。

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、地元に愛された個人経営の飲食店が店を畳んでしまったというケースも少なくない。「絶メシロード 2021年元日スペシャル」には、古くから地元に愛されてきた飲食店のグルメを応援していこうという思いも込められているという。

今回の物語は、コロナ禍で“絶メシ旅”自粛を迫られ、リモートワークなどで在宅時間が増え、居心地の悪さ、妻佳苗(酒井若菜)との微妙な距離感を感じていた民生が、再開したアイドルのライブの追っ掛けで佳苗と娘紬(西村瑠香)がいない週末に久々、しかも初の二泊三日の“絶メシ旅”に出る。旅の中でたまたま入った絶メシ店で店主の夫婦たちと出会い、彼らの関係性から理想的な“夫婦のディスタンス”を学んでいくという、今の時代ならではの夫婦の関係を考えさせられる物語となる。

濱津は「2020年も終わりに近づきやっとこさ、あっちへこっちへと少しずつ出掛けていけるようになってきました。皆さん、今年は本当にお疲れさまでした。そして2021年元日、民生が満を持して再びハンドルを握ります。久方ぶりの、相変わらずの小さな大冒険。どうぞ、やんわりと、こたつでお節でもつつきながらご覧頂ければ」とコメントした。

民生の妻佳苗を演じる酒井若菜(40)は「年末年始って、バタバタしていて疲れます。そのわりに夜はいつもより長く感じてしまうのだから不思議なものです。このドラマは『大人数で騒ぎながら飲む一口目のビール』みたいな高揚感や爽快感はないけれど、『1人で立ち寄った屋台のおでん屋でサービスしてもらえた熱かん』みたいなぬくもりはあると思います。元日の夜、我々と一緒にぬくぬく過ごしませんか」とコメントした。

「絶メシロード 2021年元日スペシャル」には長村航希、国広富之、泉谷しげるも出演。テレビ東京では29日深夜2時20分から「絶メシロード 再放送スペシャル」も放送する。