東山紀之が21日、主演映画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」(来年1月8日公開、光野道夫監督)完成報告会の上映前舞台あいさつに出席した。

キャストらと一緒に登場し、「ちょうど撮影から1年くらいたつのかな。やっと皆さんの前で公開できるということで、大変うれしく思っています。今日は楽しんでください」と笑顔で呼び掛けた。撮影前のリハーサルを振り返り、「フジテレビのリハーサル室で。鈴木保奈美さんと常盤貴子さんが同じ空間にいる、っていうのが僕的には感動的で。そんな皆さんと一緒にリハをやる、っていうのは非常に有意義でした」と明かした。

鈴木は「東山さんが、今のように『すごいな~、(鈴木と常盤が)並んでるな~』ってしみじみおっしゃってくださって」と振り返り、「私も『少年隊がいるな~』って。テレビで見ていた人がいるので、すごいなって」と笑った。その上で「皆さんとリハーサルを重ねて、かなりいろいろ話をしたりして。非常に大変でしたけど、楽しかったです」と話した。

一方、常盤は「リハーサルがあることは最初から分かっていて、これは大変な戦いになるんだろうな、って分かっていたので。撮影までのその時間を皆さんと共有できることはとても幸せだと思っていました。そうそうたる俳優の皆さんの葛藤を間近で見ることができました。勉強になりました」と話した。東山の印象について「ただただ、格好いいですよ。いつでも『ヒガシ』みたいな」と話すと、東山からは「お互いそうやって褒め合っていったほうが楽しいんだろうな、って思いますね」と返され、和やかムードだった。

同作は、16年にイタリアで公開されたヒット映画「おとなの事情」のリメーク。3組の夫婦と1人の独身男が久々に集まったパーティーで、「スマートフォンに届く電話、メールの内容を全員に公開する」というルールのゲームが始まる。異常な緊張感の中で、7人が必死に秘密や事情を暴き合う、大人のコメディーだ。

映画のタイトルにも「スマホ」とあることから、東山は自身が使う携帯電話もガラケーからスマートフォンに変えたという。「文字が小さいですね」と初スマホの感想を述べると、鈴木から「文字、大きくできるんですよ!」と教えられ、笑いを誘っていた。

イベントのラストには、これから作品を見る観客に向かって「撮影して、この何カ月かで、世界が変わってしまって。それでもエンターテインメントの光は変わらないと思います。こういう時だからこそ、皆さんに楽しんでいただいて、感染対策を十分にしていただいた上で、ゆっくり見ていてたいだくというのが大事なことなんだと思います」と呼び掛けていた。