演歌歌手水森かおり(47)が16日、都内で、新曲「鳴子峡(なるこきょう)」(19日発売)の発売記念キャンペーンを生配信で行った。

桂由美さんがデザインしたロングドレス姿で登場。「本来ならこの2階のスペースに椅子を並べて、お客さまの前で歌わせていただくのですが、今はこういうコロナ禍ですので、インターネットでの歌唱になります」とあいさつ。

現在、ロングヒット中の「瀬戸内 小豆島」と「鳴子峡」の2曲を熱唱し、「いままで私のご当地ソングの歌世界は、つねに恋に破れて、寂しい女性の1人旅、悲しい気持ちを抱えてその歌の舞台に足を運ぶという女性が主人公でしたが、『鳴子峡』では、主人公の愛する人が亡くなっているんです」と説明。

そして「その愛する人の写真を持って宮城県の鳴子峡に足を運ぶという詞の内容です。私ごとですが、去年7月に父を亡くしまして、こういう時にこういう詞をいただいたことに不思議な縁を感じています。いままでは歌の主人公にならずに、俯瞰(ふかん)で歌うことに心がけていまして、聴いてくださる方にこういう景色のところをこういう気持ちの女性が歩いているということを伝えるように歌っていました」。

続けて「でも、この歌はどうしても自分の気持ちとダブってしまい、最後のほうに出てくる『強く生きろと あなたの声が~』という歌詞にぐっときて、歌うたびにうるっときてしまいます」と明かした。

配信後には「亡くなった父にはいつも1番に新曲を聴いてもらっていたので、今日は歌いながら父のことを思い出したりして泣きそうになりました。でも、きっと父も聴いてくれていると思います。まだまだお客さんの前で歌えないのは寂しいですが、1日も早く以前のようにキャンペーンやコンサートができるといいですね」と前向きに話した。

同イベントは、新型コロナウイルス感染防止のため、無観客の生配信で行われた。