女優浅川梨奈(21)が、Huluオリジナルドラマ「悪魔とラブソング」(6月から配信、全8話)で飯島寛騎(24)とともにダブル主演を務めることが17日、明らかになった。このほど日刊スポーツの取材に応じ、意気込みを語った。

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集英社の少女漫画誌「マーガレット」で07~11年に掲載された同作。同誌とHuluがタッグを組んだ恋愛ドラマシリーズ企画の第2弾企画として今回のドラマ化が決まり、主演を務めることになった。

「作品は、出演が決まってから読ませていただきました。学園モノですが、友情だったり、恋愛だったり、それぞれが抱えているものがちりばめられていて、考えさせられる作品です」

浅川が演じるのは、美声と美貌を持ちながら、つい本音を口にしてしまう悪魔的少女・可愛マリアだ。

「素直であるがゆえに、思ったことを何でも口に出してしまって、人を知らない間に傷つけてしまう…。本人としては友達が欲しいのに、人が離れていってしまうという女の子ですが、転校して、クラスメートと関わる中で変わっていって、だんだん人間味が増していく感じです。しゃべり方も特徴があるので、口になじむまでは難しかったです」

今作は、音楽が見どころでもある。浅川も撮影開始2カ月前から、本格的なボイストレーニングを行って、撮影に臨んだという。アイドル時代から、歌は苦手だった。

「もともと歌に対する苦手意識が強くて…。自分にできるのか? という思いも強かったんですけど、トレーニングするにつれて、ボイトレの先生もプラスな気持ちにしてくれるので、日々の積み重ねを楽しくやることができています。歌うシーンも、最初の不安を感じずに、歌に楽しんで向かい合えているので、マリアに1歩近づけたのかなと思います」

共演者との合唱シーンをはじめ、ソロで歌うシーンもあるという。

「気合を入れて、万全の状態で臨ませていただきました。歌を得意ではないことは、ずっと見てくださっているファンの方は知っていると思うので、そういう方には『ちょっと自信はついたのかな?』と思ってもらえると思います。歌を好きになれましたし、体育館で1人で歌ってみて、気持ち良かったです(笑い)」

青春群像劇を通じて、伝えていきたいことがある。

「マリアがクラスメートと関わることでクラスが変わっていくように、マリア自身も変わっていくのが見えると思うので、そのストーリーを楽しんでもらえればと思います。歌とかピアノとか、音楽と一緒に進んでいくので、音楽がつないでくれるすばらしさとか、人とのつながりも見てくださったらうれしいです」

大のアニメ好きで、19年にヒットし、8月に続編の公開が決定している「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」など、アニメ原作への思い入れも強い。

「原作者の先生の笑顔が、実写をやらせていただいて良かったと思える1つです。読んでいて懐かしいとか、期待してくださっている方に応えられるように、すてきな作品に仕上げていければと思います」