日本テレビが22日、東京・汐留の同局で、社長定例会見を行った。

小杉善信社長が12日放送の「スッキリ」(月~金曜午前8時)であったアイヌ民族への不適切な表現についておわびした。

小杉社長は「日本テレビではアイヌ民族の皆様、関係各方面の皆様に深くおわび申し上げます」。

そして制作に当たった担当者がアイヌ民族への差別意識について欠如していたといい、「大変申し訳ありませんでした」と立ち上がって頭を下げて謝罪した。

原因について「理解が足りていなかったことに尽きます」と説明した。

担当の社員プロデューサーは、同局の考査部門に相談するか迷ったが、失念し、放送に至ったという。小杉社長は「誠に恥ずべき今回の放送過程であります」。当該局員の処分については「社内規定に則って厳正に処分をしたいと思います」とした。

今後の再発防止の施策として、「複眼チェックに関しては徹底しようと思います。その前に、学んで理解するという部分での勉強会を当然、今回のアイヌ民族のこと、それ以外の広い意味での差別に関すること、その研修を制作部分のみならず全社的に行おうと思います」と明かした。

問題となったのは、動画配信サービスの作品紹介コーナー。番組マスコットキャラクターの着ぐるみを着た、お笑い芸人脳みそ夫(41)が、アイヌ女性のドキュメンタリー作品「Future is MINE-アイヌ、私の声-」を紹介した際に差別的な言い回しを含む謎かけを行った。

その後、同局は番組内などで謝罪した。