佐藤健(32)が24日、都内で行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(大友啓史監督、4月23日公開)と「-The Beginning」(同、6月4日公開)完成を記念した世界配信イベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION(グローバル・ファン・セッション)」に参加した。

16日のオンラインバースデーイベントの席上で、3月末日をもって06年から15年所属した事務所アミューズの退所を発表して以来、初めて公の場に姿を見せた佐藤は、20年7月3日、8月7日に公開を予定していた映画の公開がようやく迫っていることに言及。「皆さん、大分、お待たせ致しました。励ましの言葉、熱い期待のコメント、届いております。応えられる映画が出来た手応えがあります。(第1作から)10年の、皆様への感謝の気持ちを伝えたい」と笑みを浮かべた。

「るろうに剣心」は、集英社の漫画誌「週刊少年ジャンプ」で94~99年まで連載された漫画家・和月伸宏氏による剣客漫画の実写化作品。17年9月から続編「-明治剣客浪漫譚・北海道編-」が「ジャンプスクエア」で連載中。10年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でチーフ演出を務めた大友啓史監督(54)が11年にフリーに転身後、同作で岡田以蔵を演じた佐藤を主演に第1作を製作し、12年に公開。興行収入30億円超の大ヒットを記録し、世界各国で公開された。

14年8、9月には続編「-京都大火編」「-伝説の最期編」を連続公開。同8月にフィリピン・マニラで開催したアジアプレミアでは、2日間で1万1000人を超える動員を記録。佐藤は「日本の映画が世界に、もっとドンドン行けばいいと思う。『るろうに剣心』が、その1つのきっかけになってくれたらうれしい。自信になったし、もっと、もっと行ける」と、日本映画の世界への挑戦を熱く訴えた。2作合計で興収約95億円を記録。シリーズ3作の累計興収は125億円に上る。

「るろうに剣心 最終章 The Final」と「-The Beginning」は、佐藤演じる伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心の、語られることのなかった、ほおにある十字傷の謎に迫る物語と、「京都大火編」で登場した宿敵・志々雄真実(藤原竜也)を裏で操るシリーズ最恐の敵・雪代縁(えにし=新田真剣佑)との戦いを描き、剣心の妻だった女性・雪代巴(ゆきしろ・ともえ=有村架純)も登場する。

佐藤は「-京都大火編」「-伝説の最期編」で共演した神木隆之介(27)とともにアミューズを退所し、同社で取締役を務めていた千葉伸大氏が代表に就任する株式会社Co-LaVo(コラボ)に所属する。同社にはアミューズが出資し、大里洋吉会長も相談役として参加。アミューズでマネージメントを担当していた社員が新会社に移り、引き続きマネージメントを行う。

この日のイベントには武井咲(27)新田真剣佑(24)青木崇高(41)土屋太鳳(26)有村架純(28)高橋一生(40)江口洋介(53)が登壇した。