伊藤淳史(37)が、8月22日スタートのBSプレミアムドラマ「白い濁流」(日曜午後10時、全8回)に主演し、若手研究者を演じることが20日、分かった。佐々木希(33)桐山漣(36)と共演する。

薬学を志す研究者・好並一樹(伊藤)と幼なじみの河原智子(佐々木)、一樹の親友で研究者仲間の柏木航(桐山)の3人を中心に、夢と挫折を描く社会派エンターテインメント。

同じ大学の数少ないポストを競うライバルでありながら夢を語り合っていた一樹と柏木は、一樹の画期的な発見を機に特許を巡る企業間競争に巻き込まれ、不正に手を染めざるを得ない状況に追い込まれていく。やがて、新聞記者となった智子にそれを知られてしまうことになる。

論文盗用、データ捏造(ねつぞう)、許認可を巡る贈収賄。不安定な身分のまま格安の労働力として消費され、研究に打ち込めない若手研究者たちが直面する諸問題を背景に、3人の人間模様をサスペンスフルに描く。

伊藤は「ただ世の中のためになる研究をしたかった純粋な主人公は、新しい機能性物質を偶然発見したことから、学会や企業を舞台とした大きな濁流にのみ込まれていきます。その誠実さは回を重ねるごとにどう変化していくのか。社会の現実の壁に主人公は何を選択するのか。すごく面白いストーリーであると同時にもし自分だったらと深く考えさせられました」とコメント。

また「佐々木さん桐山さんを始めとする素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんと共に最高のドラマとなるよう頑張って参ります。ぜひご期待ください」と話している。