医師で落語家の立川らく朝(たてかわ・らくちょう)さん(本名・福澤恒利=ふくざわ・つねとし)が2日に亡くなっていたことが、11日までに分かった。67歳だった。所属事務所が公式サイトで発表した。

発表によると、らく朝さんは、今年2月より療養していた。葬儀は、故人と遺族の意向で、近親者のみでとりおこなわれたという。死因については、遺族の意向で明かされていないが、新型コロナウイルスではないという。

らく朝さんは、杏林大学医学部卒業後、1979年に慶大医学部内科学教室へ入局。生活習慣病、動脈硬化症、予防医学の臨床と研究に従事した。

同大健康相談センターなどで医師として活躍した後、98年に、立川志らく門下に客分の弟子として入門。00年に、46歳で本来の弟子として改めて入門し直して、プロの落語家人生をスタートさせた異色の経歴をもつ。

04年に家元立川談志さんに認められ、二つ目に昇進。15年に落語立川流真打トライアルにて真打昇進が決定した。

医師の知識を生かした新作「健康落語」「ヘルシートーク」など新ジャンルを開拓し、全国各地で公演も実施。医師、落語家で活躍した。

◆立川らく朝 1954年(昭29)1月26日、長野県生まれ。杏林大医学部卒後、慶應義塾大学病院内科勤務、同健康相談センター医長を経て、00年、立川志らくに入門。04年、二つ目昇進。15年、真打昇進。