12月に国際宇宙ステーション(ISS)に渡航、滞在するため、6月から宇宙飛行士としての訓練を開始すると発表した、ZOZO創業者でスタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏(45)が18日、ツイッターを更新。

訓練から渡航、帰還に至るまで「宇宙って実際どうなの?」をテーマに、自身のYouTubeチャンネルで公開を予定する動画の、100の撮影テーマを世界中から広く募集するプロジェクトを発表した。同氏は12月8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズ宇宙船「MS-20」に搭乗し、ISSに渡航すると発表している。

「突然ですが、今年の12月8日に予定されているISS(国際宇宙ステーション)渡航に向けて、訓練に進むことになりました。2023年に予定している月旅行『dearMoon』の案内人として、一足早く宇宙を体験してこようと思います。そして、この素晴らしい機会を自分だけではなく、皆さんと共有したいなと思い、この企画を考えました。ずばり『僕に宇宙でやって欲しいこと』や『宇宙に持っていって欲しいもの』を教えてください!」

前澤氏は具体例として

「宇宙でおならしたら前に進むの?」

「宇宙でポケモンGOするとどうなる?」

「宇宙から地球の誰かに突然電話してみて!」

を挙げた。その上で

「真面目な内容から、いままでの宇宙飛行士には恥ずかしくて頼めなかったことまで、なんでもOK!いただいた中から100個を実際に僕がトライして、その様子をYouTubeで配信します! 神秘に包まれた宇宙のナゾを僕と一緒に解き明かしましょう!」

と呼び掛けた。

応募は、18日から30日午後11時59分まで特設サイトで受け付ける。アイデアが採用された場合、前澤氏が実際に宇宙服に着けるミッションパッチのワッペンに、応募者の名前を刺しゅうしてプレゼントするという。

また「企業やアカデミアの皆様からもご応募お待ちしております!」として「『自社で開発した宇宙用製品をISSで試したい』『無重力の環境でやってみたい実験がある』『MZ(前澤氏)のプロジェクトに協賛したい』などの要望がある法人の皆様は、こちらよりお問い合わせください」とも呼び掛けた。

前澤氏は13日に宇宙飛行士としての訓練を開始すると発表。既に宇宙飛行士訓練に入るための試験に合格しており、6月中旬からロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターをベースに、約100日間の訓練を開始する。ISSには約12日間滞在予定で、搭乗は他に操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(ロシア)と、撮影サポートスタッフとして前澤氏の関連会社役員の平野陽三氏を予定している。

前澤氏の発表によると、民間人のISS搭乗宇宙飛行士は日本人としては初めてで、世界でも8人目。日本人の商業宇宙飛行としては、秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目という。