米女優レディー・ガガ(35)が、19歳の時に音楽プロデューサーから性的暴行を受けて妊娠した過去を告白した。

人気司会者オプラ・ウィンフリーがヘンリー王子とタッグを組んで制作したメンタルヘルスに関するドキュメンタリーシリーズ「The Me You Can’t See」の1回目に出演したガガは、「私は19歳で、この業界で仕事を始めていた。プロデューサーから”服を脱げ”と言われた。ノーと答えてその場を立ち去ったら、私の音楽をすべて焼き捨てると言われた。彼らは(服を脱げというのを)やめなかった。私はただ凍り付いた」と語り、その時に受けた心の傷を明かした。番組は21日からApple TVで配信が始まっている。

ガガはレイプされた音楽プロデューサーに数カ月間にわたってスタジオに監禁されていたとも明かし、「妊娠によってもどして体調が悪い私をその人は実家の前に置き去りにした」と告白。その体験が原因でその後、長期にわたって体に痛みを感じて通院するようになったと明かしている。「最初は体にひどい痛みを感じたけど、その後は何も感じなくなった。それからずっと体調が悪い状態が続き、妊娠して置き去りにされた時と同じ痛みだと気がついた。体は覚えている」と赤裸々に語ったものの、「2度と顔を見たくない」と最後までプロデューサーの実名を公表することはなかった。

ガガは2014年に出演したラジオ番組でレイプ被害に遭ったことを明かしており、昨年もウィンフリーのトークショーにゲスト出演した際にもその時のショックから心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいることを告白している。そんなガガは17年に全身に強い痛みが出る線維筋痛症を患っていることを公表しているが、これもレイプによるトラウマが原因であることだと示唆している。

ガガは慈善団体ボーン・ディス・ウェイを立ち上げ、自分と同じように苦しむ人たちのためのメンタルヘルスケアやいじめ問題に取り組んでいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)