落語家桂ざこば(73)が席亭を務める大阪・動楽亭が1日、有観客公演を再開した。

動楽亭は、緊急事態宣言再延長に伴うイベント開催の条件緩和により、定員100人を50人に制限して再開し、この日は約40人の観客が来場した。ざこばは「お元気ですか。私も元気です」とあいさつした。

ざこばは17年に脳梗塞で入院。「5月27日で脳梗塞になって丸4カ月。これ、なんとかなるかいなと思ったけど…」と話した後、「4年」と訂正。「何かおかしいこと言いました? 4年になりましたけど、治らんな。ちょっとずつ治っていくんかなと思ったけど、ちょこっとだけ」と笑わせた。「今日はもう落語はなし」と、1人で約30分間話し続けた。動楽亭の外に貼り出された「本日の演目」には「ざっこばらん」と書かれていた。

終演後、観客の女性は「ざこばさんが落語をしないのは初めて聞いたかも。今日は久しぶりだから、緊張していたと思う。お客さんとのかけあいもあって、やっぱり生(の落語)はいい」と喜んだ。

動楽亭は土日も含めて公演を再開。米朝事務所の滝川裕久社長は「クレームの電話もなく、ありがたいです。はなし家も再開を喜んでいます」と話した。