尾上菊五郎(78)松本白鸚(78)片岡仁左衛門(77)坂東玉三郎(71)らが出演する東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」が3日、初日を迎えた。

仁左衛門と玉三郎が出演する、第2部「桜姫東文章 下の巻」は、4世鶴屋南北による作品で、因果応報、あだ討ちなど、さまざまな要素が描かれている。4月に上演された「-上の巻」に続く物語で、引き続いて清玄と釣鐘権助を演じる仁左衛門は「2役を同時に演じるのは大変ですが楽しいですね」とコメント、桜姫を演じる玉三郎は「体力的にもう難しいかと思っていた役でしたが、上下に分けたことで全精力を注げます」と話している。第2部はチケット完売の盛況となっている。

菊五郎は第1部、仲むつまじい老夫婦を描いた「夕顔棚」で、6年ぶりに婆を演じている。

そのほか、白鸚による「京人形」、市川猿之助らによる「日蓮」など。28日まで。