佐藤健(32)が4日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督)初日舞台あいさつで、劇中で宿敵を演じた北村一輝(51)について「こういう風に見えて、めちゃくちゃ、気を使う人なんですよ」と意外な? 一面を明かした。

佐藤は劇中で伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心を、北村は剣心を追い詰める旧幕府直属の隠密組織・闇乃武のリーダー辰巳を演じた。佐藤は「(北村が演じる辰巳は)言うなればラスボスですよ。それが、食事をしている時にお茶わんを持っていたシーン、覚えてます、北村さん?」と呼び掛けた。北村が、渋い低音ボイスで「はい、はい」と答えると、佐藤は「明らかに茶わんが欠けている。そういうのは小道具さんや美術スタッフの皆さんの努力、細かい仕事までしているのを、画に見せようと気を使う人。めちゃくちゃ、かけてる部分が正面にくるように持っていたシーンがあった」と、北村が美術スタッフの成果を強調する演技をしたと明かした。

佐藤が「北村さん、あれ、絶対にやろうと思って、やっていませんでした?」と突っ込むと、北村は「皆さんの一生懸命作って頂いたものを…というか、そこを見ている君がすごいよ」と驚いた。佐藤は「皆さん、見て下さい。北村さんの手元のお茶わんに注目です」と、上映を持つファンに呼び掛けた。