7月1日に予定されているダイアナ元妃の生誕60周年を記念する銅像の除幕式に出席するためヘンリー王子(36)が英国に帰国した25日、エリザベス女王が滞在先のフロッグモア・コテージに向けて自ら運転して車を走らせていたことが明らかになった。

英ミラー紙は、95歳の女王がハンドルを握る様子を伝えているが、新型コロナウイルス感染拡大による規制で5日間の自主隔離が義務付けられているヘンリー王子と直接対面したかどうかは分かっていない。米ロサンゼルスからロンドン入りしたヘンリー王子は到着後、かつての住居だったフロッグモア・コテージでいとこのユージェニー王家一家と共に隔離生活を送っていると伝えられている。

昨年3月に王室を離脱したヘンリー王子は、父チャールズ皇太子や兄のウィリアム王子ら王室メンバーとの確執が伝えられているが、エリザベス女王とはビデオ電話などで連絡を取り合っていることを明かしており、関係は良好だと伝えられている。ヘンリー王子夫妻は今月4日に誕生した長女に、エリザベス女王の愛称「リリベット」にちなんで名付けたことでも話題になったが、その名前を巡っては事前に女王に許可をもらっていなかった可能性も取りざたされていた。

ヘンリー王子が英国に帰国するのは、今年4月に行われたフィリップ殿下の葬儀以来2度目で、1日にケンジントン宮殿で行われる除幕式ではウィリアム王子と共に出席することが決まっている。メーガン妃と2人の子供たちはカリフォルニア州の自宅にとどまっており、チャールズ皇太子は除幕式を欠席することが伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)