「はじめの一歩」などの作品で知られる漫画家の森川ジョージ氏や、「ラブひな」の赤松健氏らが、漫画制作のデジタル化が進んだことで、かつては欠かせない画材とされてきた「スクリーントーン」を使う漫画家が激減している現状を伝えた。

赤松氏は30日、ツイッターで「久々にマガジン編集部に行ったら、ネーム室の脇に『スクリーントーン置き(捨て?)場』があった」と書き出し、「スクリーントーン ご自由にお持ちください!」と貼り紙がされた段ボール箱の写真をアップ。「しかし週刊マガジンでも既に完全アナログは3人(大罪・炎炎・一歩)だけだそうで、このトーンも貰い手が少ないみたい。ちなみに物色している手は森川先生」とした。

「週刊少年マガジン」の連載作家陣でわずか3人となった完全アナログ派の1人として名前が挙がった森川氏は、赤松氏のツイートを受け、「そうなんですよね。三人だけになってしまった。絶滅危惧種です」とコメント。フォロワーからは「時代を感じますね」「そーかぁ、デジタルかぁ。切って・貼って・切り過ぎて…みたいなことは、もう過去なのかぁぁ」「最近じゃ画材屋さんでも見かけませんね。もて余したのも今では良い思いでです」といったコメントが寄せられた。