山田洋次監督(89)が6日、出身地の大阪府豊中市で行われた映画「キネマの神様」(8月6日公開)の先行上映会の舞台あいさつに出席した。スペシャルゲストとしてタレント上沼恵美子(66)が登壇した。対談形式で舞台トークをした。

原作は原田マハの同名小説。映画の神様を信じ続けた男と、その家族に起きる奇跡を描いた物語。主人公ゴウ役に決まっていた志村けんさんが20年3月に新型コロナウイルス感染症で亡くなったため、親交のあった沢田研二(73)が代役を務めた。ゴウの若き日は菅田将暉が演じている。

山田監督の大ファンの上沼は「お越しくださいましてありがとうございます」とあいさつ。観客に向かっ、満面の笑みで「びっくりしたでしょ! あまりにもキレイだから」と笑わせると、「もう自分の顔が肉まんみたいで嫌でね」とオチをつけた。

すでに同映画を鑑賞したという上沼は「最後はジーンときました。ジュリーは老けましたね。きょうは来てはれへんよね」と本音トークを展開し、「でも、やっぱりジュリーは男前だったのは分かりますね。いくつになってもオーラがある」とホメた。

映画「男はつらいよ」シリーズ48作をすべてみたと上沼は「ファンなんてもんじゃないです。細胞が『男はつらいよ』で形成されている」と打ち明け、「寅さんが嫌いな人は日本人じゃない」。大好きな作品を夢見ていたといい「監督、1シーンでも出演させてほしかった。待ってたんです」と話した。