歌手みつき愛(52)が7日、都内でメジャーデビュー曲「カゼノッテケ」(作詞ハスミン、作曲・岡千秋、編曲・水谷高志)の発表会をディナーショー形式で行った。コロナ禍で人数制限、ノンアルコールだったが、後援会のファンら約70人が集まった。

「カゼノッテケ」はソーラン節とロックを融合した斬新な曲で、みずきは「とっても気持ちよく歌える曲です。コロナ禍でなくても元気を取り戻せる応援歌です」と意欲的に話した。世界的ヒットを目指しアジア代表を意識した和風ドレスでカップリング曲「想人~オモイビト~」なども熱唱した。

みつきは学生時代からカラオケ大会荒らしの実力だった。森進一の「港町ブルース」「おふくろさん」や坂本冬美の「あばれ太鼓」などで知られる作曲家の故猪俣公章さんに認められたこともあったが、両親の反対で歌手デビューには至らなかった。

その後、介護施設で歌のボランティアを続ける一方で、水関連会社を経営する実業家として頑張ってきた。25歳を筆頭にした3人の子供もみな手を離れ、好きだった歌にもう1度挑戦したいと一念発起。18年に「美月愛」としてインディーズデビューした。そして、改名して今回の待望のメジャーデビューとなった。「カゼノッテケ」は本名の蓮実真由実からつけたペンネーム「ハスミン」で、自ら作詞した。「人生1回ですから。紅白歌合戦を目標にして、あらためて頑張って行きたいです」と誓った。

ゲストとして、メジャーデビュー曲を作曲した岡千秋(70)が駆けつけた。自身の大ヒット曲「浪花恋しぐれ」をみつきとデュエットするなど、喝采を浴びた。岡は「彼女はめったにない個性を持っている。歌も迫力満点」と評価した。

岡は3月に新型コロナウイルスに感染。都内の病院に入院し、アビガンの投与などを受けて回復した。この日は退院後、初の生イベントで「まだふらつくこともあるけど、大丈夫です」と元気に話した。