音楽プロデューサーの酒井政利さんの訃報を受け、歌手青山和子が19日、所属レコード会社を通じ、追悼のコメントを発表した。

青山は「酒井さんの訃報をお伺いし、とてもショックで涙が止まりませんでした。若いころにお世話になったことが走馬灯のように思い出されます」と悲しみの大きさを表現。

64年発売の「愛と死をみつめて」は、酒井さんプロデュースのもと日本レコード大賞に輝いた。「『愛と死をみつめて』では、酒井さんが、当時、まだヒット曲がなかった私を歌い手として推薦してくれ、さらに必死になって全国一緒に動いてくれました。酒井さんがいろんなことを教えてくれ、導いてくれ、本当に感謝しております」とし、「最後にお会いしたのは2018年、池袋でやっていた『マコとミコ』というお店にお越しいただいた時でした。すごい立派な花束を持ってきてくださったことを覚えています。その時のお顔は忘れません。本当に残念です。安らかにおやすみください」と悼んだ。

酒井さんは16日午後7時すぎ、心不全のため、都内の病院で亡くなった。85歳だった。酒井さんの事務所によると、葬儀やお別れ会などは、生前の本人の希望で行わないという。