日本テレビが26日、東京・汐留の同局で、社長定例会見を行った。

23日に開幕した東京オリンピックの中継の意義について杉山美邦新社長は「オリンピック・パラリンピックはNHKさんとも協力して。国民のニーズに最大限応えられるように放送する、これは民放、民間の放送会社の責務であると考えております。今回、無観客開催ということで、競技の魅力、アスリートの姿をテレビというメディアを通じて、どうやって視聴者に届けるか。これについて、意義が大きいと考えております」と語った。

一方で、コロナ禍での大会実施について批判的な声があることも理解しつつ「いろんな意見もテレビでとり上げながら、適切な報道を心がけていきたいと考えております」とした。

編成担当の福田博之常務取締役は、開会式のNHKの視聴率などを念頭に、「我々の想定を超える視聴率が出ていますので、ある意味、注目の大きさっていうのは、計り知れない者があるなっていうなかで、我々も中継させていただくことも楽しみにしております。放送枠は後半の方に寄っておりますので、しっかり備えていきたい」と力を込めた。

「1人でも多くの選手の挑戦について、しっかり伝えていくことができればいいなと思っております。スタンスとしては選手、選手を支えてきた人達へのリスペクトを欠かさず伝えていきたい。是非ご期待いただきたいと思います」と呼び掛けた。