米NBCテレビで放送された23日に行われた東京オリンピック(五輪)開会式の視聴者数が発表され、1988年ソウル五輪以降過去33年間ぶりの低水準だったことが明らかになった。

米ニューヨーク・ポスト紙によると視聴者数は2016年リオデジャネイロ大会から37%減少し、4070万人が視聴した12年ロンドン大会からは59%ダウンしてわずか1670万人に低下したという。

ストリーミング配信での視聴者数は前大会に比べて大幅にアップしたものの、同日ゴールデンタイムの再放送も含めて全体の視聴者数は大幅に減少し、近年で最低だった92年バルセロナ五輪の2160万人よりもさらに少ない結果となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催になったことや時差の関係から東部時間午前7時前から放送されたことなども大きく影響したとみられる。

東京五輪を巡っては、コロナ禍での開催への是非を問う声や開会式直前のドタバタ解任劇までの数々の不祥事が米国内でも話題になっていたほか、開幕直前に米国代表選手が相次いで新型コロナに感染して欠場することが報じられるなど、暗いニュースが影を落としていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)