根矢涼香(26)が11日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた映画「シュシュシュの娘」(入江悠監督、21日公開)プレミア試写会で、自主映画への熱い思いを訴えた。

根矢は劇中で、主演の福田沙紀(30)演じる鴉丸未宇(からすま・みう)の親友ながら、未宇に先輩を寝取られ、ブチ切れる丹治紗枝子を演じた。コロナ禍で存続の危機に立たされたミニシアターと呼ばれる全国の単館系の映画館を救おうと、入江悠監督(41)が「SR サイタマノラッパー」シリーズ以来10年ぶりとなる自主映画として自ら製作したことについて「入江監督が自主映画を撮るのがうれしかった。茨城の高校生時代に『SRサイタマノラッパー』を見た。自主映画ですけど、初めての体験で面白い日本映画があった。自分も目指していいのかなと進学した」と、入江監督が女優業に踏み出したきっかけだと明かした。

根矢は、ミニシアターでかかる自主映画など、インディーズと呼ばれる小規模作品の中でも良作・意欲作への出演が多く“インディーズ映画のミューズ”と異名も持つ。「映画が届いていく過程ごと、楽しめるのは自主映画ならでは。お客さんと距離が近いし、自主的に思いが募るので、自分も届けたいと思う人が集まる場所」と自主映画への思いを語った。その上で「この光景がまぶしい。壇上に上がっていないことも続いた。こんなにたくさんの方の前で…感動で言葉にならない。この日を迎えられて、うれしい」と満員の客席を見て、感激した。