映像演出家の堤幸彦監督(65)とコンテンポラリーダンサーで俳優の生島翔(36)が24日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

2人は芸術文化都市・東京の魅力を伝える「Tokyo Tokyo FESTIVAL」(TTF)海外発文化プロジェクトの一環として映画「Trinity」を制作した。

翔と一緒に、その父親で番組パーソナリティーの生島ヒロシ(70)と対面した堤監督は「不思議な空気感ですね。親子にはさまれて。生島(ヒロシ)先輩は業界においては、私にとって兄貴とか親代わりみたいなもので、立場としては翔さんと同じかな」と笑った。

ヒロシの「これは、まさにダンス・アート・フィルムというジャンルになるんですかね」という質問に、堤監督は「そうですね。でも、そういう枠に止まりたくないという気持ちもあります。翔さんと仲間の方々で時代に何かメッセージを、このコロナの時代に何か強いものを打ち出したいというのが、私の欲望です。伊豆大島という稀有(けう)な東京都内のロケ地で表現したという。見てもらって感じてもらうのが一番いいと思うので、どっかで見てもらうといいなと思います」と答えた。

さらにヒロシが「事前に拝見させていただいて、うちの息子を含め、男性ダンサーと女性ダンサーが砂浜をわ~っと走り続けているわけですよ。前貼りしているのかなとかいろいろなことを考えたんですが」と言うと、堤監督は「邪念は置いといてください。なぜ、裸なのかということが問題。なぜ周りに何もないのか」とタネ明かしを始めた。

「『猿の惑星』(1968年)という映画をご存じと思いますが、あの衝撃! 人が猿に狩られていくというのは逆転した衝動というか、ビックリするじゃないですか。あの衝撃度を何とか映像で再現したい。そのために場所を探していた時に、翔さんの方から『伊豆大島ってところ、すごいっすよ』という話を聞いて、矢も盾もたまらず、ロケハンに行った時から始まっているんです」と堤監督。

出演、振り付けと同時にプロデュースも兼ねている翔は「元々は舞台作品をやる予定だったんですが、逆に今回、こういった形でダンスの新しい可能性というか、体を使ってメッセージを届けるためにダンスがあったり体があったり。それを映像という形で表現しました」と説明。堤監督は「CG、細工、加工一切なしです」と話した。

映画「Trinity」は29日の午後2時、30日と9月3日の午後6時30分から、東京・渋谷ユーロライブで上映される。上映後は堤監督と翔がトークイベントを行う。最終日の9月3日にはスペシャルゲストとして俳優窪塚洋介(42)が参加する。

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