お笑いコンビ、くりぃむしちゅーが、10月にテレビ朝日系バラエティー番組「くりぃむナンタラ」(日曜午後9時55分)をスタートさせることが30日、分かった。

04年に、くりぃむしちゅー初のキー局冠番組としてスタートした「くりぃむナントカ」を皮切りに続いている“くりぃむシリーズ”最新作で、上田晋也(51)と有田哲平(50)2人にとってシリーズ最長の番組。

普段はスーツ姿で登場し、上田が進行を務めることが多いが、この番組では2人が体を張った企画に挑戦するなど、ほかでは見ることができない表情や姿を届ける。

中でも、さまざまな場所に赴き、そこにある間違いを“ビンカン”に察知して見つけ出すことができるかを競う「ビンカン選手権」や、審判を務める有田のもと、上田が男性ゲスト陣とともにミニスカートを着用し、パンツが見えないよう陸上競技に挑む名物企画「ミニスカート陸上」などは、長年のファンから根強い人気を誇っている企画。普段、MCを務めることが多い上田は「子どもたちは、僕が進行をやっている番組には全然興味をもたないんですが、ミニスカート陸上は、『お父さんの仕事の中で一番いい』と、ほめてくれます。自分でやっていてもバカバカしくて楽しいです」と笑った。

17年に及び、シリーズ第9弾の突入に有田は「すごく歴史がある。本当にいろんな思いが詰まっています。ずっと見てくださっているファンの方もいらっしゃいますし、僕らの思い入れも相当強いので、引退するまで続くような番組にしたいです」と意気込みを語った。「こういうくだらない、何の足しにもならない番組がやりたくて芸人になった」という上田も「60歳、70歳になってもこれができていたら『芸人になって、くだらないことをずっとやらせてもらってよかったな』と言える番組になるので、長く続けて、僕らの金字塔になればいいなと思います」と力を込めた。

新番組「くりぃむナンタラ」は08年に「くりぃむナントカ」が終了して以来13年ぶりのプライム帯での全国放送。有田は「より多くの方に見ていただける番組になると思います。休みが終わって『明日から仕事だな…最後にテレビでも見て寝るか』というちょうどいい時間なので、次の日からの仕事の活力になるような、面白い“お笑い”を届けられたらいいなと思っています」と気を引き締めた。

9月で終了すると発表され、16年半司会を務めた日本テレビ系「おしゃれイズム」の真裏の時間帯で、バラエティー番組をやることになった上田は「それが終わるやいなや『オマエ、もう裏に行くのかよ!』と言われてしまうかもしれませんが(笑い)。とにかく楽しい番組にしたいです」と意欲的に語った。

なお、同枠で放送してきた「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」は9月をもって放送を終了する。