歌手美川憲一(75)が20日、都内で「敬老の日 60歳からのメルカリセットお披露目イベント」に出席して、過去26回出場したNHK「紅白歌合戦」で着た衣装を全部処分したことを明かした。

この日、美川はメルカリの出品を初体験。アドバイスを受けながら、15年前にパリで30万円で買ったプラダのバッグを3万円で出品すると、即売れた。「今まで、買う方だけだったから、すごいびっくり。大事にして汚れていないからね。癖になるわね、これ。楽しいわね。ドンドン、お裾分けするわよ、メルカリで」と笑顔を見せた。

豪華な衣装持ちで知られる美川だけに、そのクローゼットはお宝の山。1968年(昭43)の「釧路の夜」での初出場から7回連続、そして再ブレークした91年(平3)からは19年連続で出場して小林幸子(67)との豪華衣装対決も毎年、大きな注目を集めた。美川は紅白の衣装について「あれ全部、処分しました。何も残っていない。わりとスッキリしてますよ」と話した。

今まで、はるな愛に教えてもらって、買い物ではメルカリを利用していたという美川。「バッグとかお財布とか、絵画を買いました。1000円の龍の絵を買ったけど、プラスチックの枠で安っぽかったから、額縁を1万5000円で買ったら高く見えるようになったわよ(笑い)」。中古のものを買うことについて「昔から原宿にある海外のアンティークショップで、古着を買っていたから。ファッションリーダーみたいなものだったからね。もちろんブランド物も買ったけど、本当のおしゃれはブランド物だけじゃないのよ。お金はなくても、買い物するのは大切。母がおしゃれな人ですから、買わなくても銀ブラしたりしていた」と新品中古、金額にこだわらず物を見る目を養い、おしゃれをすることの大切さを説いた。

現在、日本には65歳以上が3640万人いるという。美川は「せっかく、この世に生まれて、コロナ禍で苦しんでいる方もいるけど、若いと言っても必ず年はとるんですから、メリハリ付けて好奇心旺盛で前へ進むことが大切。シニアの方には楽しんで、健康で体を鍛えながら、メルカリでいろいろと挑戦して、使えるように努力したら楽しいわよ。なんか、癖になりそう。出品して喜んでもらえたら」と日本のシニアに呼びかけた。

そして「でも、75歳。本当にしぶとく生きてる」と自身を振り返って「楽しんで人生をこれからも歩んでいきたい。YouTubeでいろいろな事やって、サソリや激辛を食ったり、足つぼマッサージで痛い思いをしたり。そうやって楽しみながら、やらせていただいている。これからもいろいろな挑戦をしたい。好奇心が強い方なんで、あちこちアンテナを張って時代に乗り遅れないように、インスタからブログやって、YouTubeやってます」と話した。

そして、同じレコード会社の後輩でもある、男性歌謡グループ「純烈」リーダーの酒井一圭(46)に切り刻んだ男性用パンツや包丁などを郵送したとして、脅迫の疑いで他のメンバーのファンが逮捕された事件について、美川は「純烈リーダーはね、ファンに対してもストレートに物を言う。悪気があるんじゃなく、そういうキャラクター。同じ会社でサッパリして性格も分かっている。リーダーはメンバーを守っていますから。今はすぐ、SNSとかで脅迫みたいな事になるから、自分で気をつけないと」と話した。