米俳優でアカデミー賞の司会を務めたこともあるコメディアンのクリス・ロック(56)が、新型コロナウイルスに感染したことを公表し、ファンにワクチン接種を改めて呼びかけた。

4カ月前にワクチン接種を終えたことを公表していた。ロックはツイッターで、「新型コロナの陽性だったことが今、分かった。信じてくれ。みんな、これにはかかりたくないはずだ。ワクチンを接種して」と投稿している。症状など詳細は分かっていない。

ロックは5月に出演したテレビ番組で、1回の接種で完了するジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種したことを明かしていた。多くのセレブが日本でも承認されているファイザー製かモデルナ製のワクチンを接種しているが、1度で終わる手軽さから一部著名人がジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種している。5月に接種後に感染するブレークスルー感染した大リーグのニューヨーク・ヤンキースの選手やスタッフら7人も同社のワクチンを接種していたという。

米国ではワクチン接種を完了後に感染するケースが増えているが、死亡率や重症化率は未接種者と比べて格段に低くなるとのデータが示されている。米疾病対策センター(CDC)によると、未接種者の死亡率は11倍、入院する確率は10倍だとしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)