ジャニーズの4人組、ふぉ～ゆ～の初冠番組「ふぉ～ゆ～の王道テレビ　～これにかけてるんで！」（CS日テレプラス、金曜午後9時）が8日からスタートする。放送に先がけて行われた上映会では、4人がサービス精神をさく裂させていた。

ふぉ～ゆ～は全員同い年で、4人とも98年にジャニーズ事務所に入所。グループは今年結成10周年を迎えた。ジャニーズとしてはベテランの域だが、最近は、CDデビューをせずにジャニーズJr．を卒業した異色のユニットとしてよく紹介されている。

さまざまな取材会では、このことを自分たちで面白がって（半ば自虐的に）話すことも多い。CDデビューしていないことを逆手に取り、先月からスタートした東名阪ツアーでは会場グッズとしてCDケースのみ（中身はメンバーをプリントしたペーパースタンド）を発売。「CD“ケース”デビュー」と前面に打ち出し笑いに変えていた。

上映会後の取材ではこれを持ち出し、福田悠太（34）は「CDラックに入れて（デビューの）疑似体験をしていただければ」とファンに呼び掛け、辰巳雄大（34）は「CDデビューはまだとってある感じなんじゃないですかね～。ジャニーズさんが」と、とぼけて笑わせた。

番組はタイトル通り、メンバーがテレビの“王道”に挑戦するバラエティー。初回の「寝起きドッキリ」では全裸で寝ていた辰巳のおしりが映るまさかのシーンもあったが、スタッフによると、グループのマネジャーは「NGはありません。もっと雑に扱ってくれ」と話しているという。企画についてはメンバー自身も「ローションを垂らして坂道を登るやつをやってみたい」（福田）、「人間打ち上げ花火とか逆バンジー。『お笑いウルトラクイズ』みたいなこと」（松崎祐介）などとアグレッシブに提案しており、とにかく前のめり。他にも撮影の裏話や番組のスタートを知ったジャニーズタレントたちの反応などさまざまなエピソードが飛び出し、使いどころも多く取捨選択に困るほどだった。

フォトセッションではカメラマンから「王道を表現して」「グラビアの感じで」などとオーダーが飛び、大喜利のようなリクエストにもしっかり応えていた。写真撮影で涅槃（ねはん）像のように寝そべるタレントは初めて見たかもしれない。

ひと通り終わった後、司会を担当した日本テレビ平松修造アナウンサーは「前代未聞です。フォトセッションで10分押しました」と報告。いいオチがつき、取材ながら笑わせてもらった。