歌舞伎俳優片岡愛之助(49)が5日、大阪松竹座で、「十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』」の初日を迎え、1年8カ月ぶりに地元大阪の同劇場へ凱旋(がいせん)した。

石川五右衛門がスペイン宣教師の血縁だったら? との奇想天外な設定を軸にした今作。宙乗り、大がかりな立ち回り、歌舞伎公演にフラメンコを取り入れた斬新な演出で注目され、徳島県での初演から10年を迎えた。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止となったが、今年は愛之助の地元、大阪での再演が実現。花道から2階席にかかったはしごを登るなど、意表を突く演出で、客席をわかせた。

愛之助らの熱演に、手指消毒、検温、マスク着用など感染対策に従い入場した観客からは、温かい拍手が送られた。

公演は、同劇場で27日まで。