女優としても活躍中のフリーアナウンサー田中みな実(34)が19日、都内で行われた初主演映画「ずっと独身でいるつもり?」(ふくだももこ監督、11月19日公開)の完成披露試写会に登壇した。

仕事に充実しながらも、周囲の雑音に揺れる36歳の女性を演じた。

田中は「30代半ばで独身で働いているという共通項でいっしょくたにされてしまいがちですが、映画の人物と私はまったく別の人物。取材でも『田中さんの人生そのままですね』とか言われるんですけど」と苦笑い。「私も20代後半くらいの時に結婚をひとつの逃げ道として考えたこともあったなと懐かしく思った。結婚はしないわけでも、したくないわけでもない。自分のペースで自由であっていいはずなのに、世の中に決めつけられることが非常に多いなと」。

恋人役の稲葉友(28)とも息のあったトークを展開。稲葉は、役のキャラクターについて「男の人のそういうとこあるぞ、というのを集めたような」。田中は「稲葉さんがとってもリアリティーあふれる感じでイヤな感じというか」と笑い「端々で女性を傷つけるような言動。女性がモヤッととするポイントが分かる。役作り大変だっただろうな」と話した。

初主演映画について「主演といっても名ばかりでして。4人の女性の話なので」。それでも、満員の客席を見ながら「たくさんのお客さんにお越しいただいて幸せです。お金を払って、時間をつくって見に来てくださることに、こんなに緊張感あるものなんだなと実感しています」と話した。

ふくだ監督は「ちょっと久々にこういう景色が見れて」と、声を詰まらせ涙。「去年も自分の映画を公開したが、舞台あいさつが1回もなくて、リモートで、お客さんの顔を見れなくて。でも、やっぱり映画ってこうなんやなって。お客さんの顔があって、スクリーンがあって。ほんまにうれしいです」とあいさつした。

ほかに、市川実和子(45)、松村沙友理(29)、徳永えり(33)が登壇した。