タレント熊田曜子(39)の顔を平手でたたいたとして、暴行罪に問われた夫(38)の第2回公判が9日、東京地裁(深野英一裁判長)で開かれ、熊田が検察側の証人として出廷し“直接対峙(たいじ)”した。事件当日の詳細や、5年前にも夫から暴力をふるわれたことについて触れると、涙ながらに証言する場面もあった。

次回公判は17日に同地裁で開かれ、被告人質問が行われる。

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川崎つばさ法律事務所の川畑さやか弁護士 性犯罪やDVなど暴行関連の裁判では、被告人や傍聴人に見られた状態では話ができないと裁判所が判断した場合は、弁護側が異議を述べた場合でも、今回のような「遮蔽(しゃへい)措置」や、別室からリモートでつなぐ「ビデオリンク方式」を採用することが一般的です。暴行容疑の場合は、被害者の信用性が認められることが重要になるため、被害者の証言は大きな要素となります。熊田さん側は、離婚手続きに入ることを明らかにしていますが、民事裁判になった場合、今回の刑事裁判で無罪判決となっても、民事のレベルでの暴行が立証される可能性もあります。有罪判決の場合は、親権や慰謝料など熊田さん側が優位に働くケースがあります。離婚裁判において、暴行の有無は特に親権に影響を与える可能性があります。