倍賞美津子(75)が26日、都内の一ツ橋ホールで行われた第44回山路ふみ子映画賞贈呈式で、山路ふみ子映画功労賞を受賞した。

倍賞は、公開中の「護られなかった者たちへ」への出演を含め、50年にわたり女優を続けてきた。そのことを司会から紹介されると「(賞を)いただきました。ありがとうございます。50年も、やっていたんですかね? 何年やってたんだろうと、ずっと考えていたんですけど。すごく、うれしいです」と喜んだ。その上で「テレビとか、いろいろありますけど…映画が好き。出るより、見るのが好き。じっくり、良いものを見ていきたい」と笑みを浮かべた。

山路ふみ子映画賞は、客席からの質問を受けるのが恒例となっているが、客席の男性から79年「復讐するは我にあり」(今村昌平監督)、85年「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」(森崎東監督)など過去の出演作を引き合いに、思い出に残っていることを問う質問が出た。倍賞は「森崎さんの映画、お金がないので、お昼とか悪くて、塩むすびに、たくわん2つ。新藤兼人さんの映画もそう。今は、ずいぶん良くなった」と、撮影現場での食の向上を、実感を込めて語った。