関西ジャニーズJr.発「なにわ男子」の最年長メンバー、藤原丈一郎(25)は、愛するオリックスの逆転日本一がならず「まさか…」と無念。同時に「この時期まで応援できた」と感謝した。コロナ禍で御堂筋Vパレードもバーチャルとなったが、来年なら実現の可能性も高い。前回95、96年もパ・リーグ連覇を遂げているだけに「来年も優勝と信じています」と前を向いた。(取材・村上久美子)

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いや~、東京ドームで2勝3敗にして、中嶋監督が言ったように、神戸に帰ってきた…でも、惜しかったですね。1戦目のあの勢いのまま「イケる!」と思ったんですが、やっぱり2戦目でヤクルトの高橋投手が…。もうね、なんとも言えなかったですよ。ここで初完封か! と。でも、オリックスの打者としては、いい感じだったので…。

ただね、一番悔しいのは選手、スタッフの皆さんやと思う。25年ぶり日本一へ向けて、本当にすごかった。いつもやったら「阪神、阪神」って言われる中で、オリックスにスポットが当たって、関西(全体で)も、すごい応援していた。この悔しさをエネルギーにかえ、来年、2022年のシーズンは、まずは連覇して、次は日本一をとれるようにしてほしいと思います。

今年は、初めて日本一を目指すチームの感じを味わえたので感謝しています。ファンクラブからの日本シリーズチケットのご案内メールとか、もう、ほんと感動的でした。

リーグ優勝の日は、ロッテの結果待ちで、V6の皆さんのライブを見に行っていて、終わって携帯を見たら、尋常じゃないぐらいの連絡が。マナーモードの振動が止まらない(笑い)。デビュー発表の時と同じぐらい、おめでとうって。横山君、大倉君ら先輩も、東京の事務所でも「優勝おめでとう」って。

僕たち、デビューしたら自分へのお祝いに何か買う人が多いんですが、僕はオリックスの優勝グッズを値段も見ずにポチッと。

日本シリーズは(サヨナラ勝ちした)初戦も見に行ったんですよ。球場の雰囲気が全然違った。よそのチームは秋季キャンプをやってるこの時期に、京セラへ行ける喜び。僕らも、普段なかなか見ないユニホーム相手に、やっぱ、緊張感がありました。

ほんっとに今年の日本シリーズは、どっちが勝ってもおかしくない状況が続いていて、ファンもひとつひとつの拍手が全力で。(初戦のサヨナラ勝利は)球場全体、総立ちでしたし、これぞ、男の戦いって感じが伝わってきました。

T-岡田選手が「夢わたし」、安達選手が「初心LOVE(うぶらぶ)」を登場曲にしてくださって、京セラでなにわの曲。エネルギーも、もらいました。

僕たちのファンの方も18時開演のライブに15時とか16時とかに来てくれますが、僕も(ナイターで)16時前には球場へ行ってましたから。ファンの子たちの気持ちもよく分かりますね。

(同じオリ党の)たむけん(たむらけんじ)さんから、安達選手が「初心LOVE」を買ってくれたと聞いて、連絡もくれました。

東京ドームで王手をかけられ、正直厳しいとも。それでも、みんな「神戸へ帰ろう」という気持ちで応援していました。でも、前回も95、96年と(リーグ)優勝して、96年に日本一になった。試練やと思って。

今年の御堂筋パレードは京セラドーム大阪を使ってのバーチャルですが、やっぱり現実でやりたい。吉村(洋文大阪府知事)さんも、松井(一郎大阪市長)さんからも「来年は(現実で)できるように頑張って」と“圧”のある言葉もあったので、来年こそ優勝して、日本一になって、現実にパレートができたら…。

ビールかけも今年だと、クラッカーか、1人でお風呂で…ぐらいですけど、来年は! そうだ! 来年はメンバーも全員が20歳超えるし、メンバーでビールかけ! 前回も2年連続優勝なので、来年も僕はあると思っています。