作家でタレントの岩井志麻子(56)が作家デビューから35周年を迎え30日、都内で、日刊スポーツなどの取材に応じた。

ホラー作家として各賞を受賞する一方、エロくて変なおばちゃんキャラ、エロい赤裸々トークが受け、タレントとしても活躍する。それでもコロナ禍の中、レギュラー番組が次々となくなり、月の収入が5万円になった時もあったという。

「テレビがないと、私の作家としての価値はこんなものなんだと実感しました。個人事業主なので給付金をいただきました。そのとき、テレビがなくても生き残ろうと、作家として気合をいれて書きました」。その作品は今年6月に発売された「でえれえ、やっちもねえ」(角川ホラー文庫)で「好きな小説が書ければ、動じることはないと思いました。極端な言い方をすれば逮捕されても、小説は書けますからね。コロナでテレビの仕事はなくなりましたが、コロナのおかげといっては何ですが、いい作品が書けました」。

この日は、作家デビューした21歳の写真の横で、ヒョウ柄のバニーガールスタイルで写真撮影を行った。清純さが残る写真とのアンバランスがおもしろかったが、この写真は北朝鮮に渡航する際のパスポート用だったという。「そのころから時代を先取りしていたというか、朝鮮半島に興味があったのかもしれません」。08年に韓国人のジョン・ウォンさんと再婚。結婚した時から別居婚を選択したが、コロナ禍でリアルに会うことができていないという。「会えないけど、オンラインでは会話できています。ジョンくんは、イカゲームでは生き残れる人ではありません。でも、ダメ男好きな女性を好きにさせるものをもっているんです」。

今後については「草食から肉食になり、ウサギからヒョウになったけど、かわいがられたい。かわいさで生き残ろうと思っています。パンダからたこ八郎さんまでかわいいと言われますから」。

作家デビュー35周年記念のトークライブ「志摩子祭」が、12月7日、東京・新宿のロフトプラスワンで開催される。ゲストはタレント徳光正行と書道家の山崎秀鴎氏。