俳優山田裕貴(31)が6日、東京・渋谷のパルコ劇場で主演音楽劇「海王星」の初日取材会を行った。父親の婚約者役の松雪泰子(49)を熱烈バックハグするなど、禁断の恋模様のシーンを取材陣に公開した。

作品は、寺山修司の未上演の音楽劇。山田は「寺山修司さんの伝えたいものを、感情の奥の奥まで伝えるには、相当の技量と精神力と集中力が必要だなと思っています」。

仲の良かった親子が恋敵になる役どころについて、「こういう人物だと、本を読んだだけで決めてはいけない気がして。今もこうなんじゃないか、ああなんじゃないかと考えながら、1個も逃さず、集中力を切らさず演じなければいけないと思っている」。また「何かに苦しんでいて、何かが弊害になってという人物なので、苦しいですよぉ…」と笑った。

「それがやりがいでもありますし、日々進化していく舞台になると思う」とし、「まだ若輩者で未熟者で、力不足を感じている日々なんですけど、ここで僕らが楽しく生きられたら、お客さんも楽しんでいただけると思うので頑張ります」と話した。

山田、松雪のほか、父親役のユースケ・サンタマリア(50)、音楽監督の志磨遼平(ドレスコーズ)、演出の眞鍋卓嗣氏も登壇。ユースケは「僕はお客さんをおいてけぼりにする舞台は好きじゃないし、こびたものも好きじゃない。『海王星』はその中間でもない、別の次元に行っていると手応えを感じている」と語った。