「USEN MUSIC AWARD 2021」が10日に発表され、歌手の氷川きよし(44)が「演歌/歌謡曲ランキング」で1位を獲得し、都内で行われた授賞式に出席した。

「南風」で1位を獲得。「すごくうれしいですし、おひとりおひとりの方が、真心で『南風』を流してくださった結果なので、みなさんに差し上げたい賞でもあります」と感謝した。

同曲について「今のタイミングで、この時期に自分のこの心に思っていることを、そのまま伝えることができるので、良い作品をいただいたなって思いました」。そして「命ある人間は何があっても生きていかなきゃいけない。絶対自分から死ねないから、何があっても、どんなふうに人に言われようが、前に前に止まらないで進んでいこう。明日が待っているから、生きていこうっていう思いを伝えたかった」と力を込めた。

今年1年について「芸能生活22年目に突入して、今までの芸能生活で一番充実していました」。「若い時は、どうしてもカテゴライズの中だけでしか、自分を表現しちゃいけないって思っていたんですけど。自分が思うこと、今、叫ばなければいけないことを詞に表そうと思って、アルバムを出させていただいたり」。

その上で「やっぱ、叫ばなきゃって思いました。黙ってちゃいけないんだ、せっかくこうやってしゃべれるから、全部自分の思いを伝えなきゃいけないんだって思って。そういう時間を使えたので、改めて立ち止まって、自分って何なのか、どう生きていけば自分は自分らしく生きていけるのかってすごく考えられたので、自分的には今年が一番いい年でした」と語った。

来年については「22の時から走ってきて、自分の人間としての人生を考える時期でもあるのかな。何が自分にとって幸せなのか。自分も年ですし、親も年ですから。親と長くいてあげる時間もあんまりなかったので。そういう時間を大切にしてから歌を歌わないと、本当にメンタルもやられるかなって思って…」と話した。