武田梨奈(30)が10日、BSテレ東の主演ドラマ「ワカコ酒 Season6」(22年1月10日スタート、月曜深夜0時)オンライン会見に出席した。

武田は第10話で共演し、この日の会見にコメントを寄せた三宅裕司(70)との“ふたり酒”実現を熱望した。

「ワカコ酒」は、11年から「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で連載中の、新久千映氏の同名漫画の実写化作品。BSテレ東初の連続ドラマで、武田にとっても連ドラ初主演作となった。武田は劇中で「酒飲みの舌」を持って生まれ、さまざまな酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能する、26歳のOL村崎ワカコを演じる。三宅は、ワカコの初めてのひとり酒エピソードを描いた第10話で、ワカコが入った店の店主を演じた。武田は「共演前に舞台を見に行かせていただいて、本当に面白かった。人柄がにじみ出ている方で」と、ドラマで共演する前に、三宅の舞台を見に行ったことを明かした。

「ワカコ酒」は、実在する飲食店の店内での撮影がウリの作品だが、三宅は撮影した店においても役作りを徹底していたという。武田は「(撮影した店の)店主に、うどんのあげ方とか細かく聞かれて、完ぺきに店主の方を演じられて」と説明。その上で「(共演は)緊張するかなと思ったら、お店の方だと思って演じたら楽しかった。こういう素敵な店主がいたら毎日、通うだろうなと」と笑みを浮かべた。

一方、三宅はビデオメッセージの中で「長く続いている番組だという感じが分かりましたね。現場の雰囲気、チームワークが良くてやりやすかった。実際のお店で撮影するので、不便なところがあるのを、みんなで1つのものを作る。それは劇団で自分もやっているので楽しかった」と「ワカコ酒」の作品作りを評価した。その上で「(演じた役はワカコが)1人飲みする、きっかけになった店の大将。若い子に優しく接する大将もいるんですけど、みんなに平等に接するのが、みんなを気持ちよくして、ワカコも、そうするのがいいんだと知ってもらうように、ワカコにだけ感じ良くしないように頑張った」と役作りのポイントを語った。

共演した武田については「(得意の)空手が、すごいと聞いていましたが、かわいい女の子なので、ギャップに感動しました。お酒が好きで日本酒をおいしそうに飲む(役どころとの)ギャップがあり、こういう女の子と飲んだら楽しいだろうな、と」と評した。その上で「(武田は)テストから飲まないんだけど、飲んでいる感じになった。飲むの、好きなんだなと思った」と、武田が実際には飲まないながらも、飲んでいるかのようにテストから演じていることを評価した。

武田は「ワカコ酒」の飲食シーンの撮影について「お酒を実際にいただくので、すきっ腹で現場に行くと(お酒が)回るので、程よく半分くらい、おなかを満たしてから現場に入っていますね」と、実際に酒を飲んで演じるため、酔わないための工夫をしていると明かした。その上で「もっと増える場合もあるんですけど、基本的には3回戦、食べるシーンがあります。基本、1回目の食べ、飲みシーンを正面から、次は横から、次は上からとやるので割と、量的にはたくさん食べます」と説明した。

そして、三宅からのメッセージを聞き「本当に、うれしいですね。三宅さんとのシーンの撮影は1日だけでしたが、すごく濃厚で楽しかった。いつか一緒にお酒を飲んで、お芝居の話をしてみたいです」と満面の笑みを浮かべつつ、三宅との“ふたり酒”が出来る日が来ることを期待した。