漫才日本一を決める「M-1グランプリ2021」決勝が19日、東京・テレビ朝日で行われ、最後の一枠となる敗者復活枠にはハライチが滑り込んだが、その後すぐに脱落。最後の挑戦でM-1王座獲得はならなかった。

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大会はコンビ結成15年以内の芸人に出場資格が与えられており、06年結成のハライチにとってはラストイヤーとなる。滑り込みで生き残る形となり、澤部佑(35)は「めちゃくちゃかっこいいでしょう!ラストイヤーで」と喜び、岩井勇気(35)も「予選で1回落としやがったな!見てろよ!」と絶叫した。

ハライチは発表後に即移動して決勝でネタを披露。100点満点で7人の審査員から合計636点を獲得し、暫定3位に入って、上位3組が進むことができる最終ステージ進出へ望みをつないだ。

ただ、その直後、真空ジェシカが638点で上位となり、ハライチはわずか1戦で脱落。現行ルールでは、M-1王者の夢は消え去った。澤部は肩を落としながらも「楽しい15年間でした、ありがとうございました」と語り、岩井も「M-1グランプリ楽しかったよ。ありがとう」と笑顔をみせ、澤部から「さわやか!」と突っ込まれていた。

敗者復活はこの日の決勝前に行われ、準決勝で敗れた16組が戦っていた。抽せんで決まる決勝の出番順の4番目に「敗者復活戦」が引かれ、進出者を発表。ハライチは視聴者投票で40万1909票を集めて1位となり、進出を決めた。2位は金属バットで37万6458票だった。

◆ハライチ ワタナベエンターテインメント所属。岩井勇気(86年7月31日、埼玉県生まれ)と澤部佑(86年5月19日、埼玉県生まれ)によるコンビ。ワタナベコメディースクール2期。06年結成。結成15年目で「M-1」ラストイヤー。

▽以下は敗者復活戦を戦った16組

 

キュウ(ぴろ、清水誠)タイタン所属

 

アインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)吉本興業

 

ダイタク(吉本大、吉本拓)吉本興業

 

見取り図(盛山晋太郎、リリー)吉本興業

 

ハライチ(岩井勇気、澤部佑)ワタナベエンターテインメント

 

マユリカ(阪本、中谷)吉本興業

 

ヨネダ2000(清水亜真音、愛)吉本興業

 

ヘンダーソン(子安裕樹、中村フー)吉本興業

 

アルコ&ピース(平子祐希、酒井健太)太田プロダクション

 

カベポスター(永見大吾、浜田順平)吉本興業

 

ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)吉本興業

 

男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)吉本興業

 

東京ホテイソン(たける、ショーゴ)グレープカンパニー

 

金属バット(小林圭輔、友保隼平)吉本興業

 

からし蓮根(伊織、杉本青空)吉本興業

 

さや香(新山、石井)吉本興業