7年連続7度目の出場となる乃木坂46が取材に応じた。紅白歌合戦のパフォーマンスをもってグループを卒業する生田絵梨花(24)をはじめ、秋元真夏(28)、齋藤飛鳥(23)、山下美月(22)、遠藤さくら(20)の5人が出席した。本番では生田の伴奏で「きっかけ」を披露する。主な一問一答は以下の通り。

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-紅白への意気込み

秋元 私たち乃木坂46は今年で結成から10周年を迎えまして、私たちにとってもすごく大事な年であるこの年に、7回目の紅白歌合戦に出場をさせていただけるというのは本当にメンバーとしてもすごくいろんな思いを持って臨まないといけないなと思いますし、あとはその場でこの「きっかけ」という曲を歌えることも、あの東京ドームライブの方で披露させていただいて、私たちにとってもファンの方にとっても思い入れのある曲なので、その気持ちを見ている方にしっかり届けて、11年、12年と歩んでいく、はじめの1歩になればいいなと思います。

-今回でグループからご卒業となる生田さんへ。「きっかけ」という曲への思い

生田 今回その「きっかけ」を私はピアノで伴奏させていただくんですけど、演奏していると、いつもこうみんなと歌って踊るパフォーマンスをしているのと違って、結構客観的に景色を見られるんですよ。なので、グループにいる最後というのももちろん実感しながら、ただこれからここから巣立っていくんだなっていうのも何か感じながら大切に歌えたらなと思ってます。

-他のメンバーの方へ。生田さんとのラストステージへの思いを

遠藤 すごく寂しい気持ちはもちろん大きいんですけど、生田さんにとってすてきな最後のステージになるように私も努めたいなと思うので、精いっぱい頑張りたいという気持ちです。

齋藤 いくちゃんとは10年間ずっと一緒に頑張ってきたので、最後の最後でこうやってピアノを弾いてもらってっていう演出を作っていただいたのも、同じメンバーとしてもすごくうれしいので。うちの生田すごいんだぞっていうのを、見せつけていければと思ってます。

秋元 そうですね、いくちゃんとは本当にたくさん思い出があって、もちろん寂しい気持ちはたくさんあるんですけど、今もう本当にこの最後の日を目前にすると、本当にもう努力家すぎる生田絵梨花が、最後に、何て言うんだろ、メンバーとか、いろんなしがらみを気にせず楽しめるステージに私たちがして盛り上げたいなっていう思いが強いです。

山下 私は乃木坂に加入する前から生田さんがあの紅白のステージに立っている姿をテレビの前で見ていたので、こうして最後のステージに一緒に立たせていただけてすごくうれしいなと思いますし、後輩として、来年はちゃんと3、4期生がグループを引っ張っていけるようにならないといけないとすごく自覚しているので、生田さんの背中を見て、しっかりと学べるステージにしたいなと思います。

-きっかけのリハーサルでは生田さんがピアノを弾いて、1期生から順番に歌っていた。このあたりの思いは

秋元 きっかけは4年前に東京ドームでライブをやった際にも披露させてもらったりとか、その4年後も東京ドームで披露して、そこでも同じですが、みんなで少しずつ歌い繫(つな)ぐ形式で、刻むというのを表現したんですけど、今回は1期生から4期生までまとまって期ごとの絆をみせて、最後にまとまってこれが乃木坂46だと。今の乃木坂はこうやってやってきているぞというのを見せられるステージになるかなと思います。

-昨年、今年といろんなメンバーが卒業し、新たに入ってくるメンバーもいる。どんな思いを感じているか

秋元 2020年、2021年は主要メンバーの卒業も増えていて、グループとしては引っ張っていってくれた子が卒業するのは大丈夫かなという不安もあったりしましたけど、本当に後輩たちが頼もしく育ってくれて、そこの穴を埋めようとしてくれたりとか、頼もしい面がすごくたくさん見えたので。甘えてしまうぐらいしっかりした後輩たちの姿が見えてきた4年間だったかなと思います。

-「きっかけ」という曲への思い

秋元 私たちも披露するのが「きっかけ」なんだと聞いた時はすごく意外だったんですよ。びっくりする気持ちもありつつも、ちょっと前に出したアルバムの曲を歌わせてもらえることがうれしくて。私たちとしては節目に披露させてもらう曲という思いがあったので、その曲を乃木坂内だけでなく、お茶の間のみなさんにも見ていただけるということが、乃木坂としても1歩、いろんな人に知ってもらえるきっかけになるのかなと思うので、そういう広がる意味を込めて歌いたいです。

-今年を振り返って漢字1文字で

秋元 そうですね、10周年ということもありますし、いろんな世代につないでいきたいので、「繋」ぐという言葉がいいのかなと私は個人的に思っていて。ここまで10年間で繋いできたものを後輩たちに受け渡して、繋いでいってほしいというのもありますし、そこからまた新しいものに変えて、新たな風を吹かせていってほしいという思いもあります。