レジェンド漫談家松鶴家千とせ(83)が、アイドル歌手恵中瞳(33)とのユニット「千とせ&ひとみん」で新曲「CH列車で行こう!」「キャンユーアンダースタンド?」を配信リリースした。来月にはCDも発売予定だ。

一昨年7月に千とせが、恵中の演歌のシングル曲「逢って下さい」を作詞、プロデュースしたのがきっかけ。今回は作曲、構成、演出を担当している。

1975年(昭50)にシングル「わかるかなぁ わかんねぇだろうなぁ」で160万枚の大ヒットをとばした千とせ。当時と変わらぬアフロヘアにあごひげ、サングラス姿で「自分がお嬢さんと一緒に組んで普通に歌うと、お客さんから『引っ込め』って言われちゃう(笑い)。この2曲とも、自分にとっては瞳ちゃんとの漫才、新しいお笑いの形だと思っている。『CH』は千とせ&ひとみんの略、『キャンユー-』は『わかるかなぁ』のことだからね」と説明する。

今月9日には84歳の誕生日を迎えるが意気盛んだ。

「歌だけでも、漫才だけでも駄目。音楽とお笑いを融合させて、これからも一緒に歌っていきたいね」

恵中も「歌っていて、とっても楽しいです。歌の内容も、お笑いだけじゃなく、人情、優しさにあふれています。“千とせ師匠ワールド”に包まれて、これからも一緒に歌って行きたいと思っています」と話している。

◆松鶴家千とせ(しょかくや・ちとせ)1938年(昭13)1月9日、満州生まれ。第2次世界大戦後、日本に引き揚げ福島県原町市(現・南相馬市)で育つ。53年にジャズシンガーを目指し上京、松鶴家千代若・千代菊に入門して漫才、漫談で活躍。67年千とせ流家元三代目・松鶴家千とせ襲名。75年に発売したシングル「わかるかなぁ わかんねぇだろうなぁ(夕やけ小やけ)」が大ブームとなり160万枚の大ヒット。76年映画「トラック野郎・望郷一番星」。全国さつまいもの会会長。