昨年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」第2部(午後9時)の平均世帯視聴率が、関東地区で34・3%(関西地区35・0%)を記録し、紅白史上最低だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。

前年の40・3%から大きく6・0ポイント下げ、最低を記録した19年の37・3%をさらに下回った。第1部は31・5%(関西地区31・1%)で、前回から2・7ポイントダウン。個人視聴率は第2部で24・8%(関西地区24・9%)だった。

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紅白の裏番組として11年間民放トップを維持していた日本テレビが、その座をテレビ朝日に譲った。日テレでは大みそか恒例特番「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない」シリーズを放送していたが、今回は後継番組「笑って年越したい! 笑う大晦日」を編成。世帯視聴率は午後6時30分からの1部で7・2%だった。前年の「ガキ使」の17・6%から大幅に10・4ポイント落ちたことになる。

SNS上には、放送がないことを嘆く「ガキ使ロス」の声が多く集まった。民放トップとなったテレ朝系「ザワつく! 大晦日一茂良純ちさ子の会」は、12・1%だった。また、フジテレビ系の格闘技イベント「RIZIN33」中継は午後8時からの第3部世帯視聴率が7・4%で、前回の同部から0・1ポイントアップする健闘をみせた。(数字は全て関東地区)