テレビ大阪の田中信行社長は27日、大阪市中央区の同局で新春会見を開き、20年に放送され、昨年の日本民間放送連盟賞(テレビ・ドラマ番組部門優秀賞)を受賞した連続ドラマ「名建築で昼食を」の関西版を年内に放送する意向を明かした。同局は3月で開局40周年を迎え、周年事業の一環での制作になる。

同ドラマは、同局が松竹撮影所と共同制作。池田エライザ(25)演じるカフェ経営を志すヒロインと、田口トモロヲふんする建築模型士が、名建築物をドキュメントとドラマを織り交ぜて描いたもの。前回は都内の建築物を紹介し、田中社長は「(今回は)関西にも名建築が多い。ぜひとも、関西版を作りたかった」と経緯を伝えた。

池田、田口と年齢差のある男女が醸し出す独特の空気感が、この番組の特徴でもあり、田中社長は「私も好きな番組」。関西の名建築を問われると、国の重要文化財でもある大阪市中央公会堂をあげ、放送は年内をメドにしたい思いを語っていた。