ロックバンドB'zの稲葉浩志(57)が米アニメ映画「SING/シング:ネクストステージ」(ガース・ジェニングス監督、18日公開)で、歌唱を含め吹き替えで出演することが2日、分かった。

個性的な動物たちのキャラクターによる映画の第2弾。新作は劇場主のコアラのバスターが、新しいショーのために、ライオンで伝説のロックスター、クレイ・キャロウェイを探し出す物語。

最も重要なキャラクターになるため、配給側は「どの世代でもロックスターとして思い浮かべる人は、稲葉さんしかいない」とオファー。稲葉に決定したことを聞き、バスター役の内村光良は「2回か3回聞き直しましたね。『ほんとに?』って。まさか! と思いました」と驚いたという。

【稲葉浩志のコメント全文】

(本作の出演が決まって)正直なところ演じているところは想像つきませんでしたし、(私が声優を)するとは思っていませんでした。『SING/シング』という映画自体の音楽のクオリティーが素晴らしく、ストーリーも非常に分かりやすい。私が声優を務めるクレイ・キャロウェイは、かつてはロックスターだったが今は自分の家に引きこもっている、そのシチュエーションが非常に面白く、やってみようという気持ちになりました。

(声優をすることは)とにかく何から何まで初めての事で、何から準備していいのか分かりませんでしたが、自分ではない人物像に声を入れるという作業は初めてですごく新鮮で楽しかったです。(アフレコは)大変でもありましたが、いろいろご指導いただきまして、非常に勉強になりました。

本作のテーマソング(U2が書き下ろした2年ぶりの新曲「YOUR SONG SAVED MY LIFE」)は、すごく美しくてすてきな曲だと思っています。深くて大きくとても広がりのあるボノさんの声は、シンガーにとっても憧れの声なので、ボノさんの演じる役柄を演じることができて光栄です。

楽曲はどれも素晴らしいのですが、アッシュが歌うU2の「STUCK IN A MOMENT YOU CAN'T GET OUT OF」という曲がやはり好きです。また、U2の「I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR」は、当時(リリース時に)よく聴いていた曲で、非常になじみのある曲でしたが、まさか自分がこうやって日本語の歌詞で歌うというのは想像していなかったです。

(本作は)全てのキャラクターが挫折から立ち上がるというテーマの元に、それぞれのキャラクターが音楽を通して頑張っている様子が伝わってきて、『SING/シング:ネクストステージ』の芯として、バシッと通っています。アッシュがクレイに再びステージに立ってほしいと説得に行き軒先で歌うシーンは、1人の小さな歌声で誰かを励ましたり、勇気づけたり、また立ち上がるきっかけを与えたり…。いろいろな思いが詰まっている気がして非常に好きなシーンです。

○…17年に日本公開された前作「SING/シング」は興収51億円を超えるヒットを記録。第2弾は、内村光良、MISIA、長澤まさみ、スキマスイッチの大橋卓弥、トレンディエンジェルの斎藤司、大地真央、坂本真綾、田中真弓が続投。新作には、SixTONESのジェシー、BiSHのアイナ・ジ・エンド、振付師のakaneらが演じる新キャラクターが登場する。