映画へのキャスティングを持ち掛けて女優に性的関係を強要したと文春オンラインが報じた俳優、映画監督の榊英雄(51)の監督作「ハザードランプ」の製作委員会は15日、報道について「事実であれば決して許されない」などとした上で当初の予定通り4月15日の公開に向けて準備を進めているとの文書を公式サイトに掲載した。

文書では、報道が事実であるならば「製作委員会としても断固非難」と立場を明確にした上で、「映画は多くのスタッフ、キャストなど関係者の労力と協力のもと、共同作業で製作されております。関係者の尽力に報いるためにも、また映画の公開を望んでくださっているお客様のためにも、映画『ハザードランプ』を劇場公開したいと考えております」と、公開の判断に至った経緯が記された。

映画は安田顕(48)と山田裕貴(31)がダブル主演で、夜の地方都市を走る運転代行社のドライバー2人と客との濃密な人間模様を描いた作品。

以下「ハザードランプ」公式サイトの発表文面

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まず、映画「ハザードランプ」で監督を務めた榊英雄氏に関する報道について、心を痛められている全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。

報道されている性加害、ハラスメントは、事実であれば決して許されない事であり、映画「ハザードランプ」製作委員会としても断固非難致します。

ただ、映画は多くのスタッフ、キャストなど関係者の労力と協力のもと、共同作業で製作されております。関係者の尽力に報いるためにも、また映画の公開を望んでくださっているお客様のためにも、映画「ハザードランプ」を劇場公開したいと考えております。

上映開始日は、当初の予定通り4月15日(金)とさせていただきたく、各所と協議を進めて参ります。何卒、宜しくお願い申し上げます。

2022年3月14日

「ハザードランプ」製作委員会

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榊監督の作品で、25日に公開予定だった佐津川愛美(33)の主演映画「蜜月」の製作委員会は9日に、公開をいったん中止すると発表していた。

榊監督は9日夜、所属事務所を通じ、コメントを発表し「今回の記事上で、事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳なく思っております」と謝罪。「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません」と、文春オンライン報道の一部は認めていた。