モデルで女優の川口ゆりな（22）が21日、配信シングル「Look At Me」でソロデビューした。このほど、日刊スポーツのインタビューに応じた。

世界中のファン待望のソロデビューだ。川口は、日中韓9人組ガールズグループKep1er（ケプラー）が誕生した、オーディション番組「Girls Planet999：少女祭典」のファイナリスト。インタビューを前編、中編、後編にわたってお届けします。（中編はガルプラについて）【佐藤勝亮】

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【インタビュー】「ガルプラ」ファイナリスト川口ゆりな「玉置浩二さんは本当に神だと思う」／前

【インタビュー】川口ゆりな「いつか共演とか」ガルプラ参加者とは今でも毎日連絡取りあう仲／下

ガルプラには、応募総数1万3000人の中から日本、韓国、中国の3カ国で行われたオーディションを通過した各国33人、合計99人が参加した。

「すごく濃い日々でしたね。渡韓する前は、言葉の壁以外は不安に思うことは特になかったですね。結構新しいこと、刺激的なことに挑戦していきたいタイプなんですけど、行ってみてやっぱり全てが私にとって新しかったです。日本の芸能界でお仕事をしたことがあっても、韓国の芸能界は初めてで、そのギャップもあったり。毎日が新鮮で、スケジュールも最初は慣れるので大変だったんですけど、後半の方は、だんだん慣れていって。パフォーマンスを楽しむという余裕まで持てるようになっていました。やっぱり精神的にも身体的にもすごく成長させてくれた場所だなって思います」

9人組ガールズグループ、NiziUが誕生した「Nizi Project」など、オーディションは多数存在するが、なぜ、ガルプラを選んだのか。

「2018年に（所属していたアイドルグループ）『X21』が解散しました。（途中加入で）私がCD活動に参加して、約半年で解散が決まっちゃって。正直、『よし、これから大きいステージ立てるように頑張ろう！』という気持ちをもって活動していた時期だったので、音楽活動が消化不良というか…。まだまだやりたい、ステージに立ちたい、ファンの人とライブがしたいという気持ちがあったなかでの解散だったので。もちろんお芝居も好きで刺激的だったんですけど、心のどこかで音楽をやりたいなっていう気持ちがずっとありました。『今、自分が本当にやりたいことは何なのか』って悩んだ時期もあって。その時に、ガルプラの募集を知りました。年齢制限とか、事務所の所属とかいろんな応募条件があって、今の自分のまま応募出来るオーディションがこの先ないかもしれないという中で、とりあえず応募して、自分がどこまでいけるのかを挑戦してみようっていうのがきっかけですね」

その挑戦が、川口の運命を変える。一気にスポットライトを浴びた。第1回視聴者投票では、投票に参加した164カ国中、半分以上の83カ国で1位に。

「（記者に向かって）驚きましたよね？（笑い）。みんな驚いていましたし、私も驚いていました（笑い）。本当に実感が無くて、マイク渡されて『コメントどうぞ』っていう時も動揺しまくっちゃって。マイク持つ手も震えちゃうくらい。『えっ、私が？』みたいな。私はダンスやボーカルを、基礎からレッスンしてきたわけでなく、ただ好きで踊りとか歌とかやってきて。確かにステージに立つことは大好きだし、パフォーマンスを見てもらうことも好きだけど、1位になれるほどの実力なのかとか。当時はうれしいというより、不安の方がどんどん大きくなっていて。実力のあるメンバーがいる中で、1位という順位をいただいたので、『私でいいのかな』っていう気持ちはすごく大きくありましたね」

その後はプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、徐々に自分のカラーを発揮していった。なにも考えずに楽しめるようになったのは、後半にあったファンミーティングがきっかけだった。

「ファンミーティングで、応援してくださる方がいると実感出来ました。それから練習も重ねていって、自分に自信を持てるようになって。もちろん投票してくださる方には『ありがとう』の気持ちでいっぱいでしたけど、まずは目の前のステージを楽しむ。それをファンの人が見てくださって、幸せな気持ちになってくださればそれでいいって、ちょっと気持ちが楽になりました。だから順位にとらわれすぎないというか、そういう考え方になっていきました」

ガルプラには、すでにデビューを経験している人、大手芸能事務所で練習生として実力を磨いた人など、レベルの高い参加者が多く集まった。その中でも、自分らしさを大切にした。

「もちろんビデオを見たりして、みんなで振りを合わせますよね。その中でも例えば（BLACKPINKの）『How You Like That』での自分らしい角度とか、ポージングとか、表情。そういうのは毎回、すべてのステージで準備してパフォーマンスするようにしていました。それが結構、“川口ゆりならしさ”を出せたのかなって思っています」

ガルプラに挑戦したことで、すでに日本だけでなく、海外にファンも多い。

「日本国内はもちろんですけど、特に地元の宮崎県でもライブがしたいです。あと、ありがたいことに海外のファンの方が多いので、海外での公演は必ずやりたいなって思っています。韓国でもやりたいですね。（デビューメンバーと）共演できたらうれしいですね」

 

◆川口（かわぐち）ゆりな　1999年（平11）6月19日、宮崎県生まれ。2014年、第14回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞し、芸能界入り。16年アイドルグループ「X21」に加入。21年「Girls Planet999：少女祭典」に参加し、第1回視聴者投票で1位。最終順位14位。帰国後「MORE」専属モデルに。特技ゴルフ。血液型B。