タレントの伊集院光(54)がパーソナリティーを務めるラジオ番組、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」が24日、最終回を迎え6年の歴史に幕を下ろした。

伊集院は番組のラストで「このラジオをやっていてうれしかったことは何ですか? と聞かれると僕は性格的に反省点ばっかりでるんです。でも、掛け値なしで200%うれしかったことは、自分が師匠(三遊亭円楽)と落語会をやっていて、師匠が『お前、いいお客さんがついてるな』って。それはラジオをずっとやっていて言葉に対する理解力とか、楽ちゃんもよく分かっていて、このタイミングで反応良く笑いが起きて、拍手が来るってことは言葉の芸術を理解することができるお客さんがこれだけ集まるのは『本当にないぞ。お前、幸せだぞ』ってことをいってもらったことに、師弟関係で褒められるってことまずないんですよ。オレ、すごい一生懸命に落語をやったし自分的に上出来だったけど『声でかいだけだぞ』って言われただけだから」と振り返った。そして「自分が面白いというラジオができる環境ができたらどこの局か分からないけどやっていきたいと思うし。その日が来たときは気に掛けて下さい。6年間ありがとうございました」と話し番組が終了した。

また、その前には「よその局からたくさんのオファーきてます。でも、僕の中ではワンクールはどこのオファーも断っています」とし、「深夜のラジオはやっていこうと思っています」と同局で放送中の「伊集院光 深夜の馬鹿力」(月曜深夜1時)は継続するとあらためて表明した。

この日、番組途中のゲストコーナーでは自らゲストとして木曜パートナーの柴田理恵や喜入友浩アナから質問を受け、今後の野望を問われると「僕はまた、朝の番組やります。どこでやれるか分からないけど」とし、「しゃべることは終わらないし、日々新企画できているからね」と話す場面もあった。

同番組は1986年から放送された長寿人気番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」の後番組として、16年4月にスタート。卓越したトーク力で「ラジオの帝王」と呼ばれる伊集院による午前中の人気番組だった。28日からはパンサーの向井慧がパーソナリティーを務める「パンサー向井の#ふらっと」がスタートする。