TBSは30日、東京・赤坂の同局で、定例社長会見を行った。

1986~89年にTBS系で放送された「風雲!たけし城」が、2023年から「復活!風雲!たけし城(仮題)」としてAmazon Prime Videoで全世界配信されることが発表されたことについて、担当者は「TBSの各バラエティーのIP(知的財産)をどうにか世界に発信したいという思いがずっとございまして、いろんな配信業者さんと話して参りました。この『たけし城』は世界で愛されているTBSの貴重なIPでございますので、現代版にかなりの制作費をかけて、制作されます。緑山(スタジオ)で壮大なスケールです。なかなか地上波のサイズでは出来ないような制作費をかけて作って参ります」と力強く語った。

制作費については「企業秘密です」というにとどめた。

Amazonとタッグを組んだことについて「240の国と地域にこのコンテンツを届けていただけるメリットがあると思います」とし、「TBSテレビが制作、今の日本初のコンテンツとして制作して、240の国と地域に届ける、TBSのIPであるということを知らしめるのは、アマゾンさんと組んで日本版として配信する意味はあるのかなと思います」とその価値を明かした。

地上波放送で出演したビートたけしやたけし軍団の出演については「現在調整中です」とした。

同番組は、一般応募者100人が賞金をかけて難攻不落のたけし城を攻め落とすために体を張って難関にチャレンジするアトラクション系バラエティー。当時、大きな社会現象となった。

「Takeshi’s Castle」などのタイトルで、アメリカ、イギリス、アジア、オーストラリアなど全世界でヒットした。

「復活-」では、よりスケールアップし、出場者たちが挑むゲームもユニークでバラエティーに富んだものを予定しているという。

同局片山剛プロデューサーは「あの『風雲!たけし城』が令和の新時代に復活! まるで夢のようです。竜神池、ジブラルタル海峡…懐かしのゲームたちは現代の最新技術でパワーアップ! また、全く新しいハイパーゲームも続登場! 偉大な先人たちの意志を受け継いだスタッフ陣によって完全復活します。子どもの頃に出場してみたかった方、あの世界観を初めて体験する新世代の方、日本のみならず世界中のファンの方々、すべての皆様に喜んでいただけるような番組を目指します。こんな時代だからこそ難しいことは忘れて、とにかくお楽しみください!」とコメントしている。