演歌歌手多岐川舞子(52)が、出身地である京都府南丹市の文化観光大使に就任することが決まり、同市役所が1日、正式発表した。多岐川にとっては初の観光大使就任。

南丹市は京都府中部の丹波地方に位置し、人口約3万1000人。文化観光大使は、市の歴史や文化・観光などの魅力を発信し、市の認知度向上アップなどを目的としてこの日に新設。委嘱期間は2年で多岐川ら計9人が委嘱を受けた。

同市では「南丹市出身であり、長年演歌歌手として活躍され、幅広い人脈をお持ちであることや、本市に貢献し、まちをPRしたいという熱い思いも持っておられるということをお聞きし、多数の方のお名前が挙がりましたが、第1次として任命をさせていただくこととなりました」と起用理由を説明している。

多岐川も「緑豊かで清らかな空気と景色に恵まれた南丹市。心癒やされる美しい環境で伸び伸びと育ち、私の心や歌声に沢山の影響を頂いたと思っています。こんな時代だからこそホッと帰れる故郷がありがたいです。誇れるおいしいものもたくさんあります!南丹市の素晴らしい魅力を故郷へ恩返しするような気持ちで微力ながら精いっぱい全国の皆さんにアピールして参ります」とコメントした。

高校を卒業するまで同市で育った多岐川は、作曲家の市川昭介氏に師事。京都と東京を往復しながらレッスンに励み、89年に「男灘」でデビューした。96年にTBS系「日本有線大賞」に出演し、96~97年に発売した曲は3作連続でオリコンの演歌・歌謡曲ランキングで1位を獲得するなど活躍を見せている。5月18日には新曲「挽夏の岬」を発売予定。キャンペーンを通して全国に歌と故郷のアピールをするつもりだ。