広瀬すず(23)が13日、東京・イイノホールで行われた松坂桃李(33)とのダブル主演映画「流浪の月」(李相日監督、5月13日公開)完成披露試写会で、宿命の存在について聞かれ「姉」とフリップに書き、広瀬アリス(27)だと即答した。

広瀬は檀上で「姉」と書いた真意を聞かれると「何か、もう1人の私に近いのかも知れないんですけど、姉妹であり、友だちであり…同業者であり(姉妹として)一緒に過ごした時間が割と短いので」と語った。その上で「いつも、何だろうな…って思いながら切っても切れない。(俳優業の)先輩でもあるので、すごい不思議な距離の姉妹だと思うんです。だから何とも言えない、言葉で表せない…客観的に言うと、姉なのかなって」と答えた。

広瀬は劇中で、10歳の時に誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった家内更紗、松坂は事件の“加害者”とされた当時19歳の青年佐伯文を演じた。また広瀬はトークの中で、事件から15年後の更紗の恋人・亮を演じた、横浜流星(25)との距離を縮めるために膝枕をしたものの、互いに極度の人見知りだったため「カオスだった」と振り返った。

まず横浜が「今回は、より大きな壁が立ちふさがった感じ。1番は甘えの部分。10数年空手をやってきて人に弱み、涙を見せるなと言われてきた。甘えって、何だろうと…」と、更紗に甘えるところがある亮を演じることに戸惑いがあったと吐露。その上で、李相日監督から「現場で距離を感じるから膝枕でもしてもらえ」と言われ、実行に移したものの「これだと重いかな? と」と広瀬の膝に頭を乗せるだけで気を使ったと振り返った。ただ「洛南でしょ? と言われて、亮として、そう感じたのは収穫」と語った。

広瀬は、横浜を膝枕した時を振り返り「30分くらい、やってみたんですけど…会って2、3日だった。お互い、極度の人見知りで(横浜が頭を)1、2キロしか乗せない。それに、ずっと敬語でカオス…。家族の話をしようって言いました。肉体が接触するだけで心の開き方が違いますね」と振り返った。